2025年04月14日

つげ木が生み出す華やかな髪飾り!日本の匠技で彫られたエレガントなかんざし

つげの柳葉かんざしと丸頭一文字かんざしの魅力‌
日本伝統の髪飾り文化において、つげの木は古くから簪の素材として重宝されてきました。特に「柳葉簪」は、その名の通り柳の葉のように細長くしなやかなデザインが特徴です(つげかんざし)。

黄楊木の淡い黄金色の木肌は、経年変化により深みを増し、使い込むほどに味わいが増します。職人が一枚板から丹念に削り出した刃先は、髪を優しくまとめるだけでなく、簪の根元に彫られた花や波模様が上品なアクセントに。和装はもちろん、現代の洋装にも合わせやすい、古典と現代を繋ぐ逸品です。

つげかんざし

一方、「丸頭一文字簪」はその名の通り、丸みを帯びた先端と直線的なシルエットが特徴です。黄楊木の硬く緻密な性質を活かし、シンプルながらも髪をしっかり固定できる実用性に優れています。(木製簪)特に結い上げた髪の根元に差す「留め簪」として、重ね付けした際の安定感が身上です。無地のものはもちろん、漆や螺鈿で季節の草花をあしらった豪華な仕様も。丸みのあるフォルムは現代的なショートヘアにも馴染みやすく、普段使いからフォーマルシーンまで幅広く活躍します。

両者に共通するのは、自然素材の温もりと職人の手仕事が生む「使い手の手に馴染む」柔らかさ。黄楊木特有の香りと艶やかな光沢は、日本の四季を彩る髪飾りとして、(木製かんざし)今日も女性たちを魅了し続けています。
  


Posted by 山川 彩 at 21:00Comments(0)